遠隔医療

Telemedicine

北海道は、従来から医師不足や医師の偏在化による医療格差の問題を抱えており、先進医療を受けるために遠方からの通院を余儀なくされる患者さんがたくさんいます。旭川医科大学では、患者さんが地元の医療機関で治療を受けられる機会を増やすため、1994年からICT(情報通信技術)を活用した遠隔医療を推進しています。

ハーバード大学医学部スケペンス眼研究所(SERI)

1996年5月、ハーバード大学名誉教授が遠隔医療を視察

ハーバード大学名誉教授のチャールズ・L・スケペンス氏が旭川医科大学眼科を訪問し、眼科が国内で行っている遠隔医療を視察されました。

ハーバード大学名誉教授 視察1 ハーバード大学名誉教授 視察2

1996年12月、交信開始

旭川医科大学眼科医局と米国ボストンにあるハーバード大学医学部スケペンス眼研究所(SERI)との間を通信回線で接続し、遠隔医療システムを用いて診断や治療法に関する議論、ライブサージャリーの伝送による手術術式の確認、網膜疾患カンファレンスの定期開催などを開始しました。

旭川医科大学眼科医局 ハーバード大学SERI
左:旭川医科大学眼科医局、右:ハーバード大学医学部スケペンス眼研究所(SERI)

三元遠隔医療

SERIと本学眼科が旭川市内の関連病院眼科を同時に支援する「三元遠隔医療」を行いました。

旭川医科大学眼科医局 関連病院眼科
左:旭川医科大学眼科医局、右:旭川市内の関連病院眼科
ハーバード大学SERIと関連病院眼科
関連病院眼科からリアルタイムに送られてくる映像を視聴するSERIの医師団

研究カンファレンス

遠隔医療システムを、国際間の研究カンファレンスにも活用しました。

ハーバード大学SERIとのカンファレンス1 ハーバード大学SERIとのカンファレンス2

ネットワークとシステム

旭川医科大学眼科が1994年から構築してきた国内の遠隔医療ネットワークを拡張してアメリカとの交信を実現しました。日本側の通信回線は、NTTのINS net64を3回線束ねて(384 kbps)使用しました。国際間はKDDの国際ISDNを、米国内はAT&Tの電話回線を使用しました。

遠隔医療システム構成
国際遠隔医療システムの構成